当時の病院は、注射針を交換しない。前の人の針を使う。針先の汚れを綿で軽くこすり取り、液が針先から出るかどうか確かめて脊髄に打ち込む。針は、現在のように細くなく太い。特に脊髄に差し込むのでかなり太い。しかし、これが時々折れる。一斉に大人が私を押さえつけ、折れた針をペンチで抜く。
半年間の地獄。心も体ももう耐えられない。十二指腸潰瘍になってしまった。
幸いなことに、病棟を移ることになり、チック症の治療から解放されて十二指腸潰瘍の治療に移った。
ところが、脊髄注射の注射針が、新たな病気を私に植え付けた。C型肝炎だ。
病気をアルカリイオン水で洗い流す-2
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