ヒトの健康や病気解明に力を注ぐと国家資格の壁が立ちはだかる

顕微鏡の指導者が逮捕され時期、予防医療・代替医療を含む統合医療の理事をやっていた。経済団体と超党派の政治団体80名、学会、市民の団体で、その時の民主党代表が鳩山さんだった。仲間だったので顕微鏡の指導者が逮捕された理由を厚生省で聞こうと紹介してもらい、霞が関に行った。
 話の相手が若い女の人だった。厚生省は麻薬や医師法・薬事法違反に対して逮捕権を持っている。顕微鏡の逮捕者について話を聞いていて、逮捕の担当者が話の相手をしている若い女の人だったので驚いた。むさ苦しいおじさんだと勝手に思っていたので拍子抜けしてしまった。
 皆で文句を言うつもりでわざわざ民主党代表の鳩山さんの紹介で来たのに、若い女の人の話を素直に受け入れてしまった。この子に捕まってしまったのか!情けない!
 顕微鏡の資格ビジネスを止めることに誰も異論はなかった。
 顕微鏡は、実は、オリジナルで血液観察用に作ってもらった。明視野顕微鏡にCCDカメラを搭載し、映像を写真や録画にできるよう本格的に顕微鏡メーカーと検討し発注したものだ。かなり売れたものの、これからは使用しない。もう終わってしまった。余りにもあっけなく終わってしまった。
 内閣府認証のNPO法人全国健康産業団体連合会も終えることにした。但し、有資格者はそれぞれが顕微鏡でビジネスを継続することになった。
 どうして摘発されたのだろ。
 血液検査は臨床検査技師の資格を必要とする。顕微鏡血液を見る時は、自分自身が自分の意志でランセットの針を指に刺し、出て来る血液を自分でカバーグラスに採取してプレパラートにおいて観察する。だから、資格はいらないとタカをくくっていた。あちこちでこのような行為が始まると、さすがに臨床検査技師が怒った。しかも酵素を販売するために無資格の男が血液を採取し、病名や血液の変化でカラダの変化を解説する。これを沢山の人に教えるビジオネスなので、専門家としては許せない。怒って当然だった。
 医師会や臨床検査技師の怒りを買う行為をやってしまった。ヒトの健康や病気解明に力を注ぐと、必ず国家資格の壁が立ちはだかる。有資格者が人の健康や病気解明に心を配ってくれればこんなことにならないのに、残念だ。

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