「驚異の水」として3日連続の特集が組まれた

新聞に、自律神経失調症が治ると掲載されたとき、全国から自律神経失調症の患者が集まった。この時は、糖尿病、アトピー性皮膚炎、心臓病の患者とは全く異質の雰囲気となった。
 多くの患者が猜疑心の塊で、診療中にこの治療で命を奪おうとしているのだろうとか水を飲ませて何をするなどの疑問を声に出して言う。人によっては喧嘩腰。それなら来なければいいのにと思うが、こんな人も数々いた。
 アルカリイオン水は飲んでもらったが、効果は良く分からなかった。
 患者さんとおもに全国から「水治療」を見学に来た医者も多く、自分の病院でもやってみたいと「水治療」のやり方に興味を持って集まって来た。興味深い手法だし、医者でなくても誰にでもできる。医師の免許があって、通常の治療を継続しながら水治療を併用できるので、それぞれのやり方を工夫して「水治療」を始めた先生も多い。
 雑誌社も様々なとらえ方だったが、珍しかったので話題性があった。
 ほぼ同時にスタートした神戸の協和病院とお仲間の明石の明石病院。明石病院は精神病院だったので病棟拡大して病院建設を始めたが、病室が余りにも多いと言う理由で融資に待ったがかかった。そこで理事長が精神病院の中に集客できそうなアトピー性皮膚炎の患者救済のための部屋を作ろうとした。そこで、新海先生に、電解水でアトピー性皮膚炎に対応する為、鳩山ニュータウン診療所のやり方を見学してもらうことになった。そして、私が出版する本に明石病院を紹介し、その後で新海先生単独でアトピー性皮膚炎の本を出すことにした。
 協和病院と明石病院はその治療成果を、日本テレビ夕方の報道番組「今日の出来事」に売り込み、「驚異の水」として3日連続の特集が組まれた。

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