篠原先生との水治療で様々な患者と遭遇した。
測定・分析を始める前に出会ったのが、指定難病171ウイルソン病で警察病院に入院していた機動隊隊長。食事で摂取した銅が正常に胆汁中・腸管中に排泄出来ず、肝臓・脳・腎臓などに多量に蓄積するので肝臓や神経に思い障害を引き起こす。銅の組織沈着で肝機能障害、様々な神経症状、精神症状、腎障害など全身の臓器障害をきたす。治療法はD―ぺニシラミン、酢酸亜鉛の内服を生涯続ける必要がある。肝不全になったら肝移植。治療の中断は致命的。
この患者さん、篠原先生がアルカリイオン水を沢山飲んで蘇ったことを知り、水治療第一号の入院患者として診療所の2階でアルカリイオン水を体重の1割飲む水治療を始めた。ウイルソン病の治療法を中断することは致命的と言われたが、アルカリイオン水を飲むだけの治療法・篠原先生に賭けた。
6ヶ月経過して調子がいいので、警察病院で検診した。驚いたことに、治らないはずのウイルソン病が治ってしまった。アルカリイオン水を6ヶ月間体重の1割飲んだだけだ。
退院することになったので電解水生成器を家に取り付け、アルカリイオン水を飲み続けてもらうよう伝えた。しかし、答えはNO!病気はアルカリイオン水を飲んだから治ったのではなく、篠原先生の診療所にいたから治ったと信じている。実際に自分が6ヶ月間毎日体重の1割飲んでいたのにアルカリイオン水を信じていない。そりゃそうだ!水を信じることなどできないのだ。
退院して元の家庭生活に戻った。しかし6ヶ月後、再びウイルソン病になって鳩山診療所の2階に戻って来た。「生活習慣が病気を作っている!」と実感できた。ここでしか治らなかったのだから、究極の選択で、ここに戻って来たのだ。