1日も早い復興を望む

令和6年能登半島地震で多数の家屋やビルが倒壊。道路の寸断や通信障害の影響で救助活動が難航する中、火事が発生。テレビの画面で「火事が発生」した様子が映し出されたが、小さな火事なので、間もなく画面が切り替わり別の映像になった。時間が、経過してまた火事の現場を中継したが、今度は火の手がどんどん広がり、街が炎に飲み込まれ真っ赤に燃え上がっている。よくある煙が立ち上る火事ではない。広範囲が燃えている。火災に巻き込まれて燃えた家屋は約200棟。輪島朝市で有名な地区。観光地として人気エリアで、特産の輪島塗や海産物が並んでいた。1300年近く前に始まったとされる朝市。
 テレビ画面では赤々と炎が舞い上がり、一面が火の海。密集した朝市の建物は火の回りが早い。「水が無い!」とこぼす消防隊の声が聞こえたようで、手の尽くしようがなかった状況。火の手はあちこちで上がり、消防隊が駆け付けようにも道路の寸断や家屋の倒壊で消火活動に困難を極めた。
 津波で多くの建物が流された石川県珠洲市沿岸部では、5857世帯のうち1000棟が全壊、火災も発生していた。1日夕方から続けられていた人命救助は、未対応が50件残されていると言い、孤立している集落は安否確認すらできていない。市内全域で道路が寸断されているので、救助活動が進まない。消防団や陸上自衛隊の協力を得ながら人命救助が行われている。
 元日に起きた地震。様々な被害が広範囲にわたって長期化する年の初めとなった。1日も早い復興を望む。

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