安全性の維持は浄水装置を設置することで解決できる

水道管問題
 老朽化☛水道管は総延長が地球17周分。うち4周分は法定耐用年数の40年を過ぎている。交換には莫大な費用を要するので、全国でほとんど進んでいない。この問題を乗り切ることは現実問題として難しく、苦肉の策として法定耐用年数の延長を選択した。法定耐用年数を変えるしか対応策が無い。取り敢えず50年に延長。そして、さらに10年、60年に延長しようとしている。最初の法定耐用年数とはいったい何だったのか。法定耐用年数が変えられるのであれば、最初から法定と言わなければいい。破綻した理屈だ。

橋やトンネル問題
 国土交通省によると、建設後50年が経過した橋梁が2021年3月で全体の32%、トンネルは23%、10年後に橋梁は67%、トンネルは37%に増えると推計される。

 安全性☛水道水の安全性は厚生労働省の水道法によって決められている。有害物質や病原生物は基準を上回らないこととされ、基準はかなり緩めだ。しかし、公表しないで内緒にしている発がん性物質MDAメチレンジアニリンは、発がん性許容量の数十倍~2万倍家庭の給水管に付着している。
 安全性の維持は浄水装置を設置することでほとんど解決できる。
 2012年の中央自動車道笹子トンネル天井板崩落事故を受け、自治体などの管理者には14年度から5年に1度の定期点検が義務付けられた。橋約2万3800カ所、トンネル約1100カ所が緊急か早期に修繕が必要と判定されている。水道管はいたるところを走っているので供給がストップしないよう細心の注意が必要。

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