神戸の協和病院のお仲間だった明石病院の三好理事長は、344室の精神病院を計画。建設が始まったが金融機関から大きすぎて施設が埋まらないと判断され、融資がストップ。困った理事長は患者集めのためにアトピー性皮膚炎の患者を収納する計画を打ち出した。そして、水治療で名前の売れ始めていた篠原先生の鳩山ニュータウン診療所に応援を求めて来た。内科の女医さんが担当することとなり、水治療を見学に来られた。
篠原先生の水治療を見学して、「これなら明石病院でもできる」と判断された。アルカリイオン水を飲んでもらい、強酸性水で皮膚を消毒し、体の中から外からアトピー性皮膚炎に対応する治療方法をお教えし、篠原先生と測定・分析技術者の松下と私の3名で作った生命の水研究会が一緒に明石病院のデータを分析することにした。
アルカリイオン水を3リットル以上飲んでもらうと、アトピーが噴き出して全身がたまらなく痒くなる。入院して治療を行うので、病院内では強酸性水を皮膚に吹き付けることが出来る。明石病院は精神病院だ。その中にアトピー性皮膚炎の患者が混じって治療を行う。アトピーの患者も鉄格子の中で、精神疾患の患者と共に診療を受けている。同居している。時々精神疾患の患者がそばに来て、大声を上げる。とても不思議であり得ない光景だ。私もアトピーの患者さんを紹介し、3ヶ月入院されていたので、院内に入り、その光景を何度も見た。アトピー性皮膚炎の病院として全国的に有名になった。