病気になるために病院に入院

病気に明け暮れた子供の頃、しょっちゅう熱を出し、下痢気味だった。自閉症で人見知りだった私は、保育園時代に目をパチパチ、首をカクカク、首を思いっきり振り下ろす、そのまま全身に力を込めて震え、目をいっぱいに広げる。そんな動きを息が止まる限界まで力の限りやり続ける。人前では何とか抑えることが出来たが、人目がなくなり緊張がゆるむと、どうにも止まらない。
 チック症。今ではトゥレット症候群・発達障害と呼ばれる。
 広島県呉国立病院に人体実験用サンプルとして無料入院。誰にも治せなかったが、未だに発達障害は治せない病気のようだ。
 何故こんな話をするのか?私は37歳の時にアルカリイオン水を大量に飲み、チックがほぼ消えた。アルカリイオン水は、カラダの不要なものを体内から洗い流し、症状が出ない状態に出来る。アルカリイオン水を止めて元の生活習慣に戻ると、元通りのチックに戻る。是非、発達障害の人はアルカリイオン水を飲み続けて欲しい。
 チック症・トゥレット症候群・発達障害は原因も治療法も分からないので、もしかすると治るかも知れないので人体実験に参加して欲しい。ということで、私は、毎日、半年間,脊髄注射を打った。半端なく痛い。脊髄に針を打ち込むのだが、時々ポッキリ折れる。その時は大人が馬乗りになって私を抑え込み、折れた針をペンチで引き抜く。今では考えられない。もう一つ考えられないのが、針の使い回し。新しい針を使用することは滅多にない。しかも、使用済みの針を注射器にセットしたあと、綿で針の先を拭く。そして脊髄にグイと差し込む。
 この脊髄注射は、私のチックを治すことが出来ないばかりか、抑える事も出来ななかった。余りにも痛いので無気力になって心が落ち込み、治療中の病気とは全く関係のない十二指腸潰瘍になり、新しい病気の治療のため病棟を移った。お陰で脊髄注射から解放された。
 しかし、針使い回しの脊髄注射によって、もう一つ新たな病気を頂いた。C型肝炎だ。次第に進行して肝硬変。
 まるで病気になるために病院に入院したようだ。入院中に新たに十二指腸潰瘍とC型肝炎の二つも大きな病気を頂いた。子供なので何もわからなかったが、両親や親戚の人も分からない。誰も分からないのに治療を受けていた。

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