チック症(トゥレット症候群)。運動チックと音声チックが重症で呉の国立病院に保育園に通い始めた頃、無料で招待された。実験動物の様なもので、どうすれば良くなるのか色々試してみようと言うことのようだった。
今は発達障害。後に自閉症(アスベルガー症候群)も加わる。
当時は、誰にも、何も分からないので、病院に入って治療すれば、もしかすると治ると期待されていた。その治療法として脊髄注射が採用された。
70年前の注射針は太い。その針を大人が私の背中に馬乗りになって脊髄に打ち込む。痛み止めなど打ってはいないので、気絶するほど痛い。これを毎日6ヶ月180日以上打ち込まれる。余りの痛さで毎日ベッドの上で泣こうとするが、泣くと痛みが体中に響き渡るので、声を出さずに涙だけ出して泣く。さすがに、カラダも頭も精神も狂って来る。十二指腸潰瘍になってしまった。
十二指腸潰瘍の治療で病室が変わり脊髄注射から解放された。
この時代は注射の時に注射針を綿で軽く拭くだけ。針など交換せず、針が折れるまで使い続ける。私の背中で注射の最中に何本も折れたが、脊髄に刺さったまま折れるので抜く必要がある。一人が馬乗り、手足を4人でしっかり押さえつけ、折れた針をペンチで抜く。まるで拷問だ。
別の拷問が襲った。自閉症と注射針によるC型肝炎。後に肝硬変に移行。肝臓がん手前で運良く止まっていた。この時飲んだ水がアルカリイオン水。1日10リットル以上で命を救われた。
アルカリイオン水1日10リットル以上で命を救われた
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