カラダに良い水を選ぶのは大変難しい。偶然の電気分解水

水治療の結果が大変順調で、篠原先生の勤務先である警察病院の患者さんが毎日訪れ、次第に地元の患者も来るようになった。
 入り浸りの男性が2名いて、その1名はアルカリイオン水の強さについて独自の見解を持っていた、「強い方がいい!」。据置型電解水生成器を活用して、pH10-11の水を作り飲み続けていた。蛇口直結型・浄水器内蔵・流水式電解水生成器では10を超える水は作れないので、水を溜めて作る貯水式を利用し、時間を15分位かけて生成する。
pH10以上の強アルカリやpH3以下の強酸性酸性を作る時は一般的には貯水式を利用した。
 私は「強いアルカリ性を飲用はやめた方がいい」と忠告していたが、「強い方がカラダに効く」と言い張る。10と11では数字は1しか違わないが、濃さは10倍違う。この水を飲み続けると細胞からカリウムが血液中に溶けだして高カリウム血症になる、心臓にとって良くない。
 2ヶ月くらいしてカラダの調子を壊した。だから言ったのに。強いからいいと思うのは良く分かるが、強過ぎた時に何が起こるのかよく理解できない時代だった。アルカリ性が10倍強くなるだけでなく、カルシウム・マグネシウム・カリウム・ナトリウム等のミネラル含有量も増え硬水に姿を変える。還元力も倍以上強くなる。タンパク質の破壊力も強くなる。人が飲用するには力が強過ぎる
 カラダに良い水を選ぶのは大変難しい。偶然の電気分解水。

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